医院ブログ

ハッピーカム2025年8月号臨床歯周病学会広島編

 高い気温と湿度が続く今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は、日本臨床歯周病学会参加のため広島に参りました。
照りつける日差しのもと、会場の広島国際会議状はなんと平和記念公園の原爆資料館の真隣でした。市電を下車し原爆ドームを間近にみて改めて原子爆弾の悲惨さを改めて感じつつ会場に向かいます。原爆資料館は、被団協のノーベル賞受賞後、飛躍的に海外の観光客が増えたそうで特にアメリカ人が多いとの事。
 我々が見学したときは、ドイツ人がたくさんいましたが、8月6日の平和記念式典に合わせ来訪する海外観光客がさらに増えるとのことで、広島の国際平和発信力がより増大するのは、とても良いことだと思われます。
 学会は、歯科医師、歯科衛生士それぞれのセッションがあり、特に新しい歯周病のグレード分類とその治療法(インプラント、歯列矯正も複合した)についてより掘り下げた臨床応用についてガイドラインとその解釈についてのテーマが主体となってました。

ハッピーカム通信2025年7月号追悼 斉藤一郎教授

梅雨らしい雨と気温も上昇してまいりました今日この頃みなさまいかがお過ごしでしょうか?
私は、大学院博士課程で口腔外科学を専攻し、主に遺伝子組み換えを用いて唾液免疫(IgA)の分子生物学的解析を博士論文テーマ
に研究に打ち込んでいました。私が大学院在籍時、斉藤一郎先生は我が母校の病理学に在籍しており、
同じく唾液免疫、上皮免疫の研究、特に、自己免疫疾患系の口腔乾燥、抗加齢医学をテーマに研究しておられました。その後、海外誌(Journal of immnology他)の功績が認められ、米国スクリプス研究所着任を経て東京医科歯科大学、徳島大学准教授を経て、鶴見大学教授着任、教授退官後は東京にオフィスを設立製菓企業と、口腔乾燥治療用グミなどの開発をも産学共同開発をはじめていた矢先の急逝でした。ご冥福をお祈りしたいと思います。

ハッピーカム通信2025年 6月号 ウィーン学会編

梅雨の先駆け感じる今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか?さて今回、私は、3年に一度の大きな学会ヨーロッパ歯周病学会の出席にオーストリア ウィーンに行ってまいりました。ウィーンは街中に入りますと、歴史感じる荘厳な建物や教会が多く見られとても美しく感じられます。写真は街の中心ステファン大聖堂の中です。荘厳な雰囲気の中構造美を感じ取れます。今学会は、ヨーロッパ中から一万人を超える歯科医師が来たとのことでした。
 著名なドクターのルーペや顕微鏡越しの画像を駆使したライブオペ中継や、関連企業フォーラムテーマに合わせ複数のホールで同時に行われる講演で大きな会場を行ったり来たり大変でした!今回は、主に矯正治療に伴う歯周病や副次的問題解決、歯肉退縮やインプラント周囲の歯肉の形成手術、歯周病の免疫のメカニズムなどが主要たるテーマでした。学会の後は、歴史的な鉄道の石橋と周囲の街が世界遺産登録されているゼメリング鉄道に乗ってウィーンからゼメリング駅まで浅井を運び往復2時間ほどのハイキングをして複数の鉄道石橋を見渡せる展望台から山下の石橋、トンネル、美しい山間の駅と周囲の街を眺め楽しんでまいりました。

ハッピーカム通信6月号 顕微鏡歯科学会@徳島編

 春本番、暖かな日和の今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回は、瀬戸内海の潮風香る、四国徳島に行ってまいりました。徳島大学歯学部講堂で行われた歯科顕微鏡学会に参加してまいりました。発展が著しい歯科顕微鏡のトレーニングから技術向上、臨床治療報告、また歯科衛生士の顕微鏡使用普及も相まって学会の益々の活況が伺えます!また顕微鏡の商談コーナーも賑やかで、会員のますますの活況も垣間見えます!その後旧蜂須賀家居城城址や淡路島が一望できる眉山山頂までロープウエイで登り景色を楽しみ帰途につきました!

ハッピーカム通信2025年5月号エルビウムYAGレーザー装置編

日差しも強く暖かな日が多くなった今日この頃皆様いかがお過ごしでしょうか?当院では、先日、最新式エルビウムYAGレーザー装置を導入いたしました。今までの炭酸レーザーやネオYAGレーザーと違い、レーザーによって惹起された水の膨張(水爆発という)を利用したシステムのため、温度が摂氏40度以上にならず火傷にならないので創傷治癒が早く、応用範囲が広い特徴があります。例えば歯茎のメラニン色素除去(日焼けによる変色の改善)や歯周病再生療法の組織再生賦活(LBRT法)、止血、虫歯の低侵襲治療、インプラント前GBR、インプラント周囲炎の治療など幅広く応用されます。ご期待ください!

ハッピーカム2025年2月号 野沢温泉編

 寒さも本格的な今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は、初滑りということで、野沢温泉スキー場にいって参りました。
ゲレンデ麓は曇りでしたが、ゴンドラにて山頂に抜けると、なんと雲海!を見下ろし北の谷川岳の頂きを見渡せる絶景でした。
相変わらずコブや急斜面、林間のオフピステコースが好きな小生は、野沢のエキスパートコースに挑んでまいりました!
ゲレンデは日本人より海外客が多く、特にオーストラリア人、ニュージーランド人が多い印象です。地元の学生は彼らと交換アテンド
が多いらしく、流暢な英語(しかも独特なオーストラリア訛り!!)で会話してました。長野の国際化を肌で感じられます!
帰りは、名物の温泉に浸かり、疲れを癒して帰路につきました。

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ハッピーカム通信2025年年始号 診察時のうがい液について

比較的普段の冬期より過ごしやすい今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?当院では、いままで感染対策として、患者さんに診察前にエッセンシャルオイルのうがい液のうがいをご協力いただいておりました。ここ数年で市販のうがい液も改良が進み、より患者さんの皆様に使い易いうがい液も市場に出てまいりました。近頃、私達は、うがい液の
PH(酸性アルカリ性計測、ピーエッチ、ペーハー)を計測しております。その結果、うがい液の種類でかなり計測値にバラツキがある事を
発見いたしました。種類によっては酸性が強く限定的ではありますが、歯の表面の溶解を促進してしまうものもある事が分かりました。計測結果から歯の表面に優しい中性〜アルカリ性のうがい液でかつ消毒効果も認められるものに変更する事に致しました。予めご了承下さい。

ハッピーカム2024年12月号 米国歯周病学会編

比較的暖かな秋、装いも、迷う今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか?今回は、米国カリフォルニア州サンディエゴで行われた、第110回米国歯周病学会(110thAmerican Academy of Periodontology)に参加してまいりました。アラスカからの海流の影響が大きいサンディエゴ、空気が非常に乾燥していて、
朝晩は肌にあたる風がいささか寒く感じます。
学会のテーマは、インプラント周囲炎の診断や治療の学会コンセンサス、リスク分類、また歯周病再生治療の新たなるアプローチテクニック、デジタルスキャンを応用した歯周病矯正治療など、盛りだくさんでした。また学会の合間にサンディエゴ近郊のテメキュラのワイナリー見学、地元産のワイン畑を眺めてランチを楽しみました。