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。この学会はEU加盟国を中心としたヨーロッパ中の歯科医師が集う3年に一度の大きな学会で、世界最大級の歯科学会です。私は3年前のロンドンに続いて参加しました。
初日は、歯周病と根尖病変のかかわりとその対処法、病的歯牙移動と歯科矯正治療のタイミングと補綴、歯周病患者の自家歯牙移植とそれに伴う歯科矯正と補綴のコンビネーション、と実際の症例供覧しました。若年者に対するインプラントの回避と保存的治療と歯科矯正のコンビネーションがテーマでした。
そして二日目は最初はNutrition(食生活と栄養摂取)がテーマの部会に参加し、食事のコントロール即ちインスリンスパイク(炭水化物摂取時急激な血糖上昇によるインスリン過剰分泌による組織障害)また血球の遊走速度の低下、血球表面の障害、などの機序が議題で患者に対する食べ方の順番の指導や精製された炭水化物の回避の方法など、また炎症修復過程に伴うビタミンC,Dの役割と摂取方法、またビタミンD生成に必要な適度の日光浴など、また魚に含まれるEPA(エイコサペンタエン酸)の具体的摂取方法などがレクチャーされました。また禁煙指導のコーチングもありました。続いてハンガリーはI.Urban先生による吸収顎堤の再生、インプラント治療のレクチャーまた最後はイタリアから学会会場を画像送信回線によるDr.Zuchelliの診療室からのライブ画像による歯肉の軟組織形成外科の中継が行われました。この日の参加者1万人のうち6千人が参加した圧巻のレクチャーでした。